全財産が972円になった去年の秋と、毎日働いている今のこと

5月末に、引越しをしました。

それまで1年半くらい、ルームシェアでお世話になった部屋を出て、少しだけ久しぶりとなる1人暮らしを始めています。

 

都内で、都心部までのアクセスもそこそこ良いけれど、とても静かな場所に暮らしています。

静かすぎて、こうやってブログを書いている今も、廊下に置いた冷蔵庫の音がよく聞こえるくらい。

 

ブログには全く書いていなかったし、誰も興味はないだろうと思っていたので個人的なことは何も書いてきませんでしたが、ここ半年くらいでぼくの生活は大きく変わりました。

それも、特に色々と変わったこのタイミングで少し書いておきたいなと思ったので、やっぱりこうして書くことに。

 

生活の変化を通じて、ブログに対する考え方も変わってきたと思うので、ぜひ読んでもらえると嬉しいです。

 

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去年の秋、全財産が972円になった

大学を卒業した2017年の春からぼくは、このブログを通じて得た広告収入を元手に生活をしていました。

卒業の数ヶ月前から始めた千葉での1人暮らし時代から、都内でルームシェアをしているときも、その収入から家賃を払い、食費を使って毎日を過ごす。

 

そんな生活が2年半くらい続いた2019年、秋のこと。

よく覚えているのですが、それはメガネを新調して少し経った頃でした。

 

買った嬉しさでブログに記事も書いていますが、そのとき買って今も愛用しているメガネは、結構な値段のするものでした。

家賃1ヶ月分くらいのメガネを買うなんて、なかなか奮発したな、と思っていたときのこと。

 

今って便利なもので、銀行口座の残高はスマホやパソコンからすぐに確認することができてしまいます。

ふと、口座の残高を確認すると、そこには972円とありました。

 

思っていたよりも遥かにお金がなかったことに、ぼくは衝撃を受けました。

 

ブログの収入が減っていることには薄々気付いていながらも

「いや、せめて残高が1万円くらいになった時点で気付けよ」

 

いつもお世話になっている身近な人たちに打ち明けると、そんな突っ込みを受けたことも覚えています。

基本的には楽観的で「まあなんとかなるだろう」と思ってはいても、時々不安な気持ちになるのも嫌だったので、笑い話にしてもらえたのが嬉しかった。

 

当時はルームシェアだったので、一緒に住ませてもらっていた方にも「家賃ならいくらでも待つよ」と言ってもらえたことも、とても心強かった。

結果的にはメルカリに出品していた、着なくなったコートが奇跡的なタイミングで売れて家賃が払えたり、食事は白米と納豆で済ませる生活を続けたお陰で、しんどい時期は乗り越えました。

 

「今、しんどいだろうから使っていいよ」

そう言ってもらって借りた1万円も、使わずに返すことができた。

 

2019年の10月、11月くらいはそんな生活を続けていました。

そこで初めて、今までほとんど気にしていなかったブログの収入を計算してみると、家賃1ヶ月分くらいしかなかったんです。

 

それだけじゃ食費も、その他に必要な生活費だって賄いきれないので、当然もっとお金を稼ぐ必要がある。

でもそこで、お金を稼ぐためにブログを書けるか、そういった方向に舵を切り直していけるかといえば、ぼくにはその気が起きませんでした。

 

正確に言えば「ちょっとやってみるか」くらいには思っていたので、当時の記事を見返してみるとその片鱗は垣間見えます。

ただ、実際にそうやって記事を書いてみると、やっぱりあまり面白くなかったので、すぐに辞めてしまいました。

 

お金を稼ぐことを目的にブログを書くのって、ぼくにはこんなにもつまらなく感じるものか、と思った経験でした。

 

週に7日働く生活を続けてみた

それでも、生活をするためにはお金を稼がなくちゃいけません。

ということで、近所にお店があった雑貨屋さんのアルバイト面接を受け、11月の半ば頃から働かせて頂く生活が始まりました。

 

ギリギリで家賃を払う生活をしていた当時の口座残高は数千円。

お金もなければ収入源も乏しく、日々寝てばかりで予定もない生活を送っていたぼくは、お店が必要としてくれる全ての時間をアルバイトに費やすことにしました。

 

週4日の8時間労働と、毎週金曜日にあるアパレルブランドでのインターンシップに参加をする生活。

加えてありがたいことに、12月からはブランドのお店でも働かせて頂けることになって、フルタイム出勤を週7日。

 

毎日家でゴロゴロしている生活から一転、働けるだけシフトを詰めて出勤する生活は苦ではなく、むしろ刺激的なものでした。

不思議なもので、疲れているときほど趣味のランニングにも力が入り、働き始める前よりも走る距離が増えていたり。

 

ただ食事に時間をかけることを怠るばかりで、食べるのは毎食カップラーメンと菓子パンを組み合わせたインスタントなものになっていました。

これが体に悪かったのか、この時期に髪の毛の生え際が少し後退した気すらしています。

 

引っ越しと、ブランドでより本格的に働かせてもらう生活へ

新型コロナウイルスの影響でそれぞれのお店が営業を自粛することになり、フルタイムで週に7日働く生活から、少し時間に余裕が生まれるようになった4月頃。

実はルームシェアの都合で5月末頃までには引っ越す必要があったので、その時間を使って少しずつ物件を探していました。

 

途中から少し面倒になって、最初に不動産屋さんへ行った日におすすめしてもらった物件に内見も飛ばして契約、引っ越したのが5月末。

この頃からインターン生として参加していたブランドでも本格的に働かせて頂けることになり、同時に雑貨屋さんを退社しました。

 

仕事にも普段の生活にも、大きな変化があったタイミング。

今ぼくは、アパレルブランドのSTOFで働きながら、直営店の「SAMVA」にスタッフとしても立たせてもらっています。

 

大学生になって、毎日私服で通学をするようになって初めて、着る服に意識を向けるようになったのが始まり。

洋服って色々な生地や製法があって面白い、お気に入りの服を着ると気分が上がって楽しい、と思うようになったのもこの頃。

 

就活の際には、よくある「趣味を仕事にするのって、嫌になったりしないのかな?」なんて疑問を抱いて、アパレル業界の面接を受けることはないままでした。

今、好きな洋服に関わる仕事をさせてもらって、楽しい毎日を過ごしています。

 

これまで漠然と抱いていた、いつか自分でも洋服を作ってみたいという夢も、仕事を通じて知識を増やしながら実現してみたい。

そんなことも考えながら、働いています。

 

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収入源じゃなくなってもブログを書くのは、ただ純粋に好きだから

大学を卒業してからブログの広告収入で生計を立ててきたぼくも、去年の秋頃から収入の減少に伴って、生活に変化があったことを書いてきました。

今年の5月まではアルバイトの掛け持ち、そして今はアパレルの仕事をさせてもらっていてブログ以外の収入があり、そのお金で生活をしています。

 

それまでは、ぼくにとってブログは唯一の収入源でした。

ただ去年の秋頃から今まで、もはやブログがメインの収入源ではなくなっても、ぼくは記事を書いています。

 

その理由は何かといえば、もはや純粋にブログを書くことが好きだからだと思っています。

試してみて続かなかったように、お金を稼ぐことを目的にするのでは、記事を書くことは面白くないと感じました。

 

振り返れば中学生の頃からYahoo!ブログを立ち上げて、それが何の利益にもならなくてもぼくは、大好きだったヴィジュアル系バンドについて、ただ記事を書いていました。

 

もしかすると、その頃から一貫して自分が好きな対象の魅力をもっと多くの人に知ってほしい、共有したい、という気持ちをずっと持っているのかもしれません。

「いつか自分でも服を作ってみたい」と思っていることにも繋がって、自分で何かを表現することで生活ができるようになりたいという気持ちも、きっとあると思います。

 

いずれにしても、この半年ちょっとで改めて、ぼくがブログを書き続けている最大の理由は「ブログが好きだから」というシンプルな理由であることを感じました。

ブログを書く理由から「お金のため」が抜け落ちた今、初心に返って楽しみながら、これからも記事を書いていこうと思っています。

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いわはし

いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。

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