1人の職人さんが2~3週間を費やし手で編み上げる極上のニットガウン

このブログでは何度も記事にしていますが、ぼくはEpisode no.,というブランドのニットが大好きです。

改めて説明すると、Episode no.,はiroquoisがニット専門ブランドとして期間限定で立ち上げたもの。

 

ブランド名の後ろに付く数字がカウンドダウンし、0になったシーズンでブランドは終了。

2015年の秋冬にEpisode no.,0のコレクションを発表し、ブランドは既に終了しています。

 

ごく稀にセレクトショップで過去コレクションのアイテムが販売されたりもしていますが、それ以外では基本的に手に入れるのが難しいアイテム。

ふらっと入ったブランド古着屋さんで運良く見つけたりしない限り、Episode no.,のアイテムにはなかなか出会えません。

 

以前よりEpisode no.,のニットが好きで、少しずつ集めているのですが、中でも今回手に入れたのはとんでもなく特別なアイテム。

ブランドの歴史に幕を下ろした、伝説級のニットガウンです。

 

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Episode no.,0 KILIM HAND KNIT INTARSIA

大きな存在感を持ったニットガウン。

こちらがEpisode no.,において最後のニットとして発表された、シーズンを代表するアイテム。

 

毎シーズンニットを発表する中で、春夏ならサマーニットを中心に、秋冬なら暖かいウールのニットを中心に揃えていました。

中でも秋冬コレクションでは、カーディガンやプルオーバーニットに加えてガウンも発表されていて。

 

非常に迫力のあるそれは、お値段もボリューミー。

ですがそのお値段に引けを取らない程のクオリティーと、芸術的な美しさを持っています。

 

1人の職人さんが2~3週間を掛けて手編みする

元々、特にニットに関しては非常に高い評価を誇っているiroquois。

そんなiroquoisがニット専門ブランドとして展開していたEpisode no.,のニットは、高い技術と素材へのこだわりを持ちながら製造されていました。

 

手編みのニットもちょいちょい存在していましたが、このニットガウンに関しては手間の掛かり方が半端じゃありません。

一言に手編みのニットと言っても、あまりにも手間の掛かるものに関しては複数人の職人さんで協力して編み上げる方が一般的だそう。

 

対してEpisode no.,0のKILIM HAND KNIT INTARSIAに関しては、この大きなニットガウンを1人の職人さんが手編みで編み上げているそう。

1着を生産するのに2~3週間を要するため、大量生産は不可能。

日本に数着しかない、正真正銘のハンドニットと言えるでしょう。

 

1人の職人さんにお願いをすることで、ニットの世界観をブラすことなく表現ができる。

改めて考えてみると、本当に根気が必要な作業なんだろうな、と思います。

 

編みで表現される複雑で奥行きの深い柄に溜息が出てしまう

ガウンの全体に存在する複雑な柄。

編み物の知識はないので詳しいことは分かりませんが、それでも大変な労力を要することは簡単に想像がつきます。

 

柄を表現するために、常に糸の色を変えながら編み作業を進めていくのでしょうか。

ガウンの裏側を見れば、編み目をはっきりと目にすることができる。

 

この編み目は苦労の証拠。

膨大な手間と時間を掛けて編み上げられたこのニットを、ぼくは大切に着続けていきたいと思います。

 

着て美しいのが最高の魅力。放たれる圧倒的なオーラと皇帝感

ダンボールやらが映り込み、周りのモノが気になる状況かもしれません。

しかし写真を撮っているとき、そんなことは気にもなっていませんでした。

 

写真の端に映るそれらよりも、圧倒的に視線を奪うニットガウンの存在感。

見るだけじゃなく、着て美しい芸術品。

 

もちろん素材にも上質なウールを使っているので、1枚で羽織っても十分に暖かい。

インナーにヒートテックを着込めば、とんでもなく寒い日以外ならヘビーアウターとして十分に機能してくれそうです。

 

ニットアウターと言えばカウチンニットが代表的ですが、それによく見るデザインとは一味違った表情。

名前にあるように「キリム柄」と呼ぶのでしょう。

 

背中に大きく広がる、圧倒的な存在感を放つ柄模様。

着る日はできることならリュックを背負わず、独特の世界観を存分に楽しみながら思いっきり格好つけたいものです。

 

凝った作りをしたニットガウン。

着るだけで背筋が伸びる思いになりますし、途端に”皇帝”感が湧き出てきます。

 

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この技術が評価されていない現状に悶々とする

今回ご紹介したKILIM HAND KNIT INTARSIAが販売された当時の定価は15万円でした。

ぼくは発表された当時、こちらのニットガウンの赤色に興味を持っていて、一度は実物を見てみたいと思っていて。

 

当時もiroquoisのお店へ実物を見に行ったことは覚えているのですが、やはりパッと手を出せる値段ではないので購入することはできませんでした。

それでも、作り込まれたニットが15万円なら決して高くはないですし、むしろ海外ブランドの販売価格に比べれば安すぎる程なんじゃないかと思っています。

 

ぼくがこちらを手に入れたのは、つい最近ブランド古着で購入したからなのですが、そこでの販売価格が定価よりも圧倒的に安くて。

あまりにも安かったので具体的な金額は伏せますが、販売価格の桁も違えば、セールにまで掛かっている状況でした。

 

ぼくとしては純粋に、安く買うことができてラッキー、と思う気持ちは間違いなくあります。

ただ複雑なのですが、同時にEpisode no.,のニットが世の中で評価されていない現状に悶々とした感情を抱いていることも確か。

 

洋服以外のどんなものだって、知らなければその価値に気付くことはありません。

ある人にとって価値があるものも、他の人にとっては少しも価値がなかったりする。

 

Episode no.,のニットはぼくにとって高い価値を持つものですが、ブランドを知らなかったり、好みじゃない人にとっては価値のないものかもしれない。

だとしても、これだけの技術を駆使して作られた洋服が世の中に存在するという事実はたくさんの人に知っておいて欲しいとぼくは思っています。

 

何度も例に出すようですが、新品価格で考えても定価の15万円よりも圧倒的に高い価格で販売されているニットはたくさんある。

特に海外ブランドアイテムの場合なら、輸入に掛かる費用やブランド料が販売価格のいくらかを占めているはずです。

 

掛かった手間や時間、クオリティーの高さを考えても、Episode no.,のニットが圧倒的に上なことは多々あって。

それでもバンバン売れていく人気海外ブランドの洋服を見ると、何だか虚しくなってしまうというか。

 

洋服のどこに価値を感じるかは人それぞれだと思います。

ぼくが第一に品質を重視する一方で、ある人はデザイン性を、ある人はシルエットを最も重視しているかもしれない。

 

なので一方的に「ぼくの好きなブランドこそ至高なんだ」と押し付ける気はありませんが、それでも品質にこだわりを抱きながら海外ブランドの洋服を選んでいるなら。

国内にも、素晴らしい技術を持ち、それでも比べれば断然安い価格で洋服を販売しているブランドが存在している事実は知っておいて欲しいと思っています。

 

その先でブランドの雰囲気が好みかどうか、といった問題もあるので押し付けたりはできないし、することもありませんが。

とても極端な話をしてしまえば、有名になれば知っている人の母数も増えるので、何だかんだで売れるというのも事実。

知名度やマーケティングの大切さなんてものを痛感させられます。

 

素晴らしい技術を持って服作りをしているブランドが、国内にはたくさんあること。

それを知ってもらえるように、ブログやYouTubeでの活動を頑張っていきたい、と思わせてくれる瞬間でもあります。

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いわた

いわた

1994年生まれの24歳。大学在学中にブログを始め、卒業後はブロガーとして独立。主にファッション系の記事を書いています。
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