明るい色の服を着て、気分も明るくしていこう。
そう決めて、今まで着たことがなかった色の服にも手を出すようになった今年。
それからというものの、ぼくのコーディネートは少しずつ若返ってきた気がしています。
これまではずっと、古臭い格好が好きでした。50年代のアメリカンみたいな格好をしていた、学生時代のアルバイト先にお勤めだった社員さんのような。
だから被り物はキャスケットが基本だったのですが、今年は既にキャップをふたつも買いました。
ひとつは以前ご紹介したKENZOのもの。もうひとつは、これから紹介する逸品です。
GOD SELECTION XXX × New Era コラボキャップ
デスクの上がごちゃごちゃしていてすみません・・・。右端に置いている紗倉まなさんの卓上カレンダーは少し過激なので、一応は本で隠したつもりです。
・・・話を戻して、GOD SELECTION XXXとNew Eraのコラボキャップ。
これが3月24日の0時からGOD SELECTION XXXの公式通販サイトで販売予定だったので、パソコンの前で待機をしていました。
日付が変わり、いざ購入しようとすると販売ページに入れない。10分が経って落ち着いた頃には、狙っていたサイズの7 5/8は完売。
ぼくはわりと頭が大きい方なので60.6cmある7 5/8を買うつもりだったのですが、それだけがすぐに売り切れるって。
ネットで調べると出てくる、成人男性の頭周り平均は58cmって、デマだったり?
という訳で通販では買えなかったので、翌日GOD SELECTION XXXを取り扱っているセレクトショップに足を運びました。
開店前からお店の前に待機されている方が多数。皆さん、開くと同時にこのキャップを試着されていて、注目度が高かったことを再認識。
同時に入荷していたグレーパーカーに関しては開店から5分しか経っていないのに、在庫は残りSサイズの1点のみになってしまったそうです。
とはいえ、その日最初にお会計を済ませたのはぼくだったので、それ以前にパーカーが売れた様子は全くなく。
もしかしたら常連のお客さんに限って取り置きとか、やっているのかもしれません。
シンプルだけどインパクト大。迫力を感じるロゴデザイン
フロントにブランドを象徴するロゴデザインが刺繍で施され、サイドにはNew Eraのロゴマーク。
ウール地で作られたお馴染みのNew Era 59FIFTYボディ。構成は至ってシンプルです。
後ろには”38″と刺繍が。
店員さんにこの数字の意味を伺ってみたかったのですが、怒涛のお客さんラッシュ&鳴り止まない電話の対応で忙しそうだったので、真っ直ぐ帰ってきました。
いやあ・・・本当に大注目のブランドです、GOD SELECTION。
内側もお馴染み、59FIFTYと同様のデザイン。コラボで特段変わった部分はありません。
良くも悪くも、素材感が全くそのままの59FIFTYにGOD SELECTIONのブランドロゴを刺繍で施した”のみ”のキャップです。
通常は5,000円前後で買える59FIFTYに、ブランドがおよそ6,000円分の付加価値をプラスしたというイメージ。
こちらのコラボキャップは11,800円でした。てっきり15,000円くらいすると思っていたので、それよりも少し安いのは嬉しかった。
洋服に関しては品質オタクのぼくも、今回はこのデザイン性に惹かれて購入した次第です。素晴らしいアートにお金を出したくなるのと同じ感覚。
もちろん購入して満足していますが、こういったコラボキャップって原価率が低く、利益は高そう。そして売れる。
数多くのストリートブランドを支えるアイテムなのかもしれませんね、キャップって。
ブランドビジネスが横行する業界に一石を投じる強烈なメッセージ
GOD SELECTION XXX (ゴッドセレクション トリプルエックス)
ブランドの存在は知っていましたが、ぼくが興味を持つようになったのはコブクロの黒田さんがきっかけでした。
普段からコブクロの音楽を聞いたりはしていないのですが、以前行った東京ドームでのライブイベントで初めて生歌を聞いて。
いざ生で聞くと、鳥肌が立つほど歌が上手くて・・・。そして黒田さん、衣装や私服がとてもおしゃれなんですよね。
普段からOFF-WHITEなど、モードストリートなブランドを非常に格好よく着こなされている姿が素敵で、そのライブ以降はInstagramを追っていました。
ふと、投稿のひとつにこのキャップが出てきて。
シンプルなのにインパクトのあるデザインに心を鷲掴みにされて、発売をずっと楽しみにしていて、ようやく手に入れた、といった具合です。
デザインが素敵なのはもちろんなのですが、GOD SELECTION XXXというブランドはその信念が本当に格好よくて。
そこに痺れたというのも、今ぼくがこのブランドに魅せられている理由のひとつです。
”Ain’t no fake. Ain’t no parody. This is fxxking ART.”
ブランドが掲げる強い理念。よく見てみるとGOD SELECTION XXXが展開するアイテムはどれも、どこかで見たことがあるようなデザインのものばかり。
最近のアイテムでいえば、「あのTシャツはGU○CIかな?」「BALEN○IAGAじゃ・・・」と思わせるようなものがあります。
あ、あくまでもぼくが個人的に”思った”だけですからね。今回のキャップやパーカーも、「これってSu○remeだよな」なんて思っては・・・。
しかし、それこそGOD SELECTION XXXというブランドが行いたいことの真髄です。
ブランドビジネスが横行し過ぎている今のファッション業界に一石を投じるということ。
”フェイクじゃない。パロディーでもない。これはクソみたいなアートだ”
昨今のブランド信仰に対する鋭くて強烈な皮肉。そんな風にぼくは捉えています。
海外のデザイナーっぽい思想ですが、こういったブランドが日本発だということに驚きました。とても力強い。
このブランドが多くの人から支持を受けていることを思うと、ファッション業界の未来はまだまだ明るいのでしょう。
いわはし
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