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もしかして失敗?リプルーフしたBarbourが乾かないときの対処法

※この記事と同じ内容の動画をYouTubeで公開しています。

 

先日、ぼくは自分でBarbour (バブアー)のオイルドジャケット、BEDALE (ビデイル)のリプルーフを行いました。

リプルーフとは、着用に伴ってオイルが抜けてしまったオイルドジャケットにオイルを継ぎ足す作業のこと。

Barbourのジャケットに関しては古着でもオイルの抜けた独特の雰囲気や、それに伴った経年変化による風合いが人気。

 

ですが、やはり本来の機能性として持っている、オイルによる撥水性や防水性をぼくは保っておきたいと考えています。

なので、古着で購入した年代モノのBEDALEでしたが、自分でリプルーフを行うことに。

 

オイルが抜けてしまうと機能性が低下するだけでなく、耐久性も下がってしまうんですよね。

年代モノで小穴が開いていたりと、既にダメージがあるので尚更、リプルーフを行うことにしました。

ぼくがBEDALEを購入したのは去年の12月。

インナー次第で夏以外の季節で快適に着用できるBarbourのジャケットですが、本格的に着るのはリプルーフを行ってからにしたいと考えていて。

 

リプルーフはBarbourが公式で販売しているオイル缶を使って行うのですが、本来はこのオイルが固まりにくい夏に行うのが定番のサイクル。

秋冬春と着用して、リプルーフは暑くて着れない、かつ行いやすい夏に行っておき、秋までしっかり時間を置いてオイルを染み込ませておく。

そうしてまた秋から愛用する、というのが無駄のないサイクルです。

 

とはいえリプルーフは毎年行うという決まりがある訳ではありません。

オイルが抜けてきたな、と思うタイミングで行えばいいもの。

 

先日、Barbourの渋谷店で店員さんの私物ジャケットにリプルーフを施すイベントを見てきたのですが、それに関しては7年ぶりと仰っていました。

着用頻度にもよると思いますが、少なくとも短期間に何度も行う必要はないものです。

 

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真冬にリプルーフを行った結果、BEDALEが永遠に乾かない

12月に購入して、がっつり着るのはリプルーフを行ってからにしたいと思っていたぼくのBEDALE。

先ほども書いたように、リプルーフを行うのは夏が絶対にやりやすいとのことですが、とにかく早く着たかったぼくは1月にリプルーフを決行しました。

 

できるだけ部屋を暖房で温めて、オイルも湯煎でしっかり温めてから作業を行う。

一応、作業自体はなんとか終えることができたのですが、その後部屋干しをしていてもBEDALEが乾く気配は一向になく。

生地の表面はオイルでテカテカのまま、1週間が経ちました。

 

テカテカのBEDALE

ネット上には、どれだけ調べてもリプルーフ後のジャケットはどれくらい乾燥させればいいのかの目安は書いていない。

「このままカビが生え始めたりしたら・・・」なんて思っていました。

 

しかしその矢先、Barbour渋谷店で不定期に開催されている「Barbour People Meeting」というイベントがあることを知り、参加をすることに。

プロが行うリプルーフ作業を目の前で見学しつつ、店員さんに自分のBEDALEの写真を見せながら、この状態から乾かすにはどうすればいいのかを質問してきました。

 

ダンボールにジャケットを入れ、ドライヤーの熱風で乾かす

ぼくのBEDALEが1週間経っても乾かず、生地表面がテカテカしているのは、生地にオイルが浸透しておらず、表面に乗っているだけである証拠とのことでした。

 

そうなっている原因は、部屋干しをしている部屋の気温がそもそも低いことが原因だったようです。

やっぱり冬の部屋干しじゃオイルが固まってしまって、いつまで経っても生地の奥底までは馴染まないようでした。

 

「ダンボールにジャケットを入れて、ドライヤーの熱風で乾かしてあげる作業を行えば解決すると思います」

そうアドバイスを頂いたぼくは、早速それを行ってみることにしました。

【リプルーフ後の乾燥作業に使うもの】

・畳んだジャケットが入る大きさのダンボール

・ドライヤー

・柔らかい布 (パイル地でないもの)

ジャケットが入りそうな大きさのダンボールの横に、ドライヤーの送風口が入る程度の穴を開ける。

大きなジャケットはもちろんそのままでは入らないので、今回行う乾燥の作業はジャケットの部位ごとに細かく分けながら行っていきました。

 

ジャケットをダンボールの中に畳んで入れるとき、作業を行う部位が最も上に来るような形で畳みます。

上の写真なら、左腕部分を乾かしていこうとしていたときのものなので、その部分が最も上に来るように畳んでいます。

それをそのまま、ダンボールの中に入れる。

ドライヤーの熱風をダンボールの中に2~3分ほど送り込む。

写真を撮るためにカメラを持っていたこともあり開いていますが、実際の作業中はダンボールのフタを手で抑えて熱風が外に逃げないようにしてあげてください。

加えてドライヤーの送風口がジャケットに直接当たらないことにも注意。

ジャケットを取り出したら、熱によって溶け出したオイルが表面に出てきていると思います。

その部分を、用意した柔らかい布で丁寧に拭き取っていく。

 

このとき使用する布は、できれば表面がパイル状になっていないものを選びます。

例えば雑巾なんかはパイル状になっていますが、ああいったものを使うと表面の毛が抜け落ちて、まだベタついているジャケットに張り付いてしまうんです。

 

この作業を、今回ぼくは右袖、左袖、前身頃の右上、左上、右下、左下。

後ろ身頃の右上、左上、右下、左下・・・と、部位を細かく分けながら、おおよそ1時間30分〜2時間ほど使って行いました。

 

プロに教わった方法で乾燥させてみた結果、見事にオイルが浸透

作業を行った結果、ようやくBEDALEのボディ全体を乾燥させることに成功し、オイルもしっかり生地に浸透してくれました。

ドライヤーの熱風でオイルを乾燥させながら、あぶれて表面に溶け出てきた分は柔らかい布で拭き取ってあげる。

適量を生地に染み込ませていくイメージで作業を行ったところ、オイルが固まってテカテカだった生地表面はこんなにもマットな風合いになりました。

オイルが染み込んだ分、生地の色合いにも深みが増して。

これにてようやく乾いてくれたので、明日からでもすぐに切れる状態に。

ようやくリプルーフにおける全工程を終えることができました。

 

リプルーフで若返ったBEDALEのビフォーアフター

改めて今回、リプルーフを通じての、BEDALEにおけるビフォーアフターを比べてみたいと思います。

上の写真が古着として購入してから全く手をつけていない状態のBEDALE。

 

色の濃い部分にはまだオイルが残っていて、薄くなっている部分はオイルが抜けてしまっています。

着古された独特の雰囲気も格好いいですが、オイルが抜けてしまっている部分にはダメージが見られたりと、耐久性は低下している様子でした。

ただでさえ古いモデルなので、長く着るためにはリプルーフを、と思って今回作業を行うことに。

ジャケットにオイルを塗り込む作業を終えた直後の写真。

まだ生地表面がテカテカしていますが、このときは「一晩置けばオイルが浸透して着られる状態になるだろう」と思っていました。

 

しかし1週間経っても一向に状態は変わらず。

触れるとベタベタしたオイルが手に移るなど、着れそうな気配はほとんどありませんでした。

改めて、今回乾燥を終えた状態のBEDALEがこちら。

ビフォーの写真に比べても、初々しさを増して見た目がかなり若返ったように思います。

先ほどの写真に比べても、オイルが生地に染み込んでテカテカとした雰囲気がなくなり、ようやくお店で見かけるような色合いに。

 

触ってみると多少ベタッとはしますが、もはやそれはオイルドジャケットとして着用する上では仕方のないことであり、許容範囲内でもあります。

それでもオイルが手に移るようなことはありません。

ここまで乾燥させて、ようやく街着として着ることができるようになりました。

 

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冬にリプルーフを行うと乾かす手間が増えるのでおすすめできない

自分でBarbourのオイル缶を購入し、リプルーフを行ってみて思ったこと。

作業自体は、とても大変ですが楽しいものでした。

こういったメンテナンスを自分で行うと、その服に対しての愛着も増していくもの。

 

一方で、実際にやってみて冬にリプルーフを行うのは絶対におすすめできないな、と心の底から思いました。

気温が低いので作業の途中で湯煎しているお湯はすぐに冷めるし、オイルは固まるし、ジャケットに塗ったオイルも浸透しないし・・・と散々な結果に。

 

この季節だからなのかは不明ですが、Barbour渋谷店では店員さんがオイル缶を電気コンロで湯煎しつつ、ジャケットもダンボールを使って温めつつ作業を行っていました。

 

百歩譲って、浴室乾燥機能のあるご自宅なら、真冬でもリプルーフしたオイルドジャケットをしっかり乾燥させることができるのでいいかもしれません。

ぼくのように、自分がいるときだけ暖房をつけている状態で部屋干しをするようでは、ずっとオイルが生地表面で固まったまま。
なかなか生地の深くにまでは浸透せず、乾いてもくれないのであまりおすすめできません。

 

むしろ今回のようにダンボールとドライヤー、拭き取り用の布を使ってわざわざ乾燥させる手間も掛かってしまいます。

そもそもBarbourのオイルドジャケットはリプルーフしたら一晩乾かしておけばいい程度。

これが夏なら絶対に不要なはずの工程だったので、冬に行うとこの工程が増えてしまう分、やっぱりおすすめできません。

 

リプルーフを行うなら夏に行うのが本当におすすめ。

わざわざまだ着れる季節である冬に行うよりも、暑くて着れない夏に行って、秋までしっかり時間を置いてオイルを浸透させてあげた方が時期的にも無駄がありません。

 

今回の記事は、ぼくのように「リプルーフって楽しそうだからやってみたい」という気持ちだけで、真冬に作業を始めてしまった方へ向けて。

「全然乾かなくて不安になってきた」という方のお役に立てていれば嬉しいな、と思っています。

 

Barbour渋谷店に行って、プロが行うリプルーフを見学し、その具体的な工程をまとめた記事も別で書いているので、そちらもぜひ読んでみてください。

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いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。