ダウンを買うならここに注意。最高に暖かいダウンジャケットの選び方

洋服の選び方に正解も不正解もない。

ただ、いい服を選ぶための方法は確実に存在しています。

 

高ければいいという訳じゃない。

何を基準に対象を”いい”と判断するかもまた難しい問題で、全てのアイテムに対して万人に共通する判断基準があるとも思っていません。

 

この記事では、”いいダウンジャケットの選び方”を書こうと思っています。

ぼくとしては、ダウンジャケットに関して言えば、その基準が間違いなくあるからです。

 

決して、高ければいいって訳じゃない。

”いいダウンジャケット”を選ぶために、ぼくが見ているポイントを記事にしてみます。

 

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”いいダウンジャケット”の判断基準は暖かさ

ダウンジャケット。中綿に使用されているのは羽毛です。

真冬の寝具としても愛用され続けている羽毛布団。

 

抜群の保温性を持つ羽毛ですが、いわばダウンジャケットって、羽毛布団を着て歩いているようなものですよね。

そう考えると、保温性最強のアウターとして名高いのも頷ける。

 

ダウンジャケットを選ぶとき、それ以前に洋服を選ぶとき、デザインは重要は選定基準でしょう。

しかしその好みは人それぞれ。

”いいダウンジャケット”を選ぶ上で、判断基準はシンプルに暖かさのみに絞って記事を書き進めていきます。

 

皆さんが今年の冬にダウンジャケットを買うときは、この記事にあるポイントをクリアした上で、好みの1着を選ぶ。

そうすることで、それぞれが思う、いい買い物ができるのではないでしょうか。

 

前提として、表面の生地が風を通しにくいものを選ぶ

どれだけ良質なダウンをたくさん詰め込んだジャケットでも、表面の生地が風を通しやすいものならば、そのダウンジャケットの保温性は皆無に等しい。

なぜなら、どんなアイテムでも真冬アウターとしての保温性は風を通さない生地を採用することで初めて発揮されるからです。

 

ぼくはこれまでに何着かダウンジャケットを購入しては手放してきましたが、その中で表面にウール生地を使った1着を愛用していた時期がありました。

落ち着いた雰囲気の洋服が好きなぼくは、ダウンジャケットにありがちなテカテカした生地感が苦手。

手持ち服との相性を考えて、表面がウール生地のそれを購入。

 

結果から書くと、表面にウール生地を採用したダウンジャケットは全くと言ってもいい程、使い物にならず、ぼくはすぐに手放してしまいました。

なぜならウール生地は風をとても通しやすいから。

中綿にはダウンを90%、フェザーを10%採用した本格派だったのですが、いくら中綿がそれでも表面の生地が風を通しやすいなら、ダウンは保温性を一切発揮してくれません。

 

そもそも保温性とは、体が持つ熱を内側に貯めこむことができる力のこと。

いかに暖かい空気を外に逃さず、アウターの内側に留めておくことができるかを指します。

 

中綿にダウンを90%も使用しているのであれば、それが単体で持つ保温性は相当なもの。

しかし、そもそも外の空気と接する表面の生地に風を通しやすいものを採用していたのであれば、留めておくための暖かい空気すら外へ流れていってしまいます。

 

こちらの表は以前、別の記事でも使ったものですが、真冬のアウターとして活躍するものによく使われる生地における、それぞれの機能性を表わしたもの。

ダウンジャケットによく使われる生地で言えば、ナイロンもしくはポリエステルを表面に採用しているものを選ぶと、外の空気を取り込みにくく逃しにくいです。

 

加えて、ダウンという素材自体は水濡れにめっぽう弱い。

雨風を通しにくい素材といっても、やっぱりナイロンやポリエステルが最適なのでした。

 

後述しますが、ぼくの場合は全ての点を踏まえた上でダウンジャケット選びを行った結果として、UNIQLOのダウンジャケットを購入しました。

現時点で3~4年ほど愛用中。

 

以降、ぼくが持っているこちらのダウンジャケットを引き合いに出しながら、保温性の高い1着を選ぶために重要なポイントを挙げていきます。

 

中綿におけるダウンの使用率は80%以上が理想

そもそもダウンジャケットとは、中綿にダウンを使用しているジャケットの総称。

ZOZOTOWNで販売されている”ダウンジャケット”を見てみると、そもそも中綿にダウンを使用していないにも関わらず、それを名乗っているアイテムもちらほら。

 

どのアイテムもデザインにある程度の共通点があることから、最近では見た目がそれっぽければダウンジャケットと名乗ってしまうブランドもあるみたいです。

個人的には「それってほぼ詐欺じゃ・・・」と思っているのですが、恐ろしいことに許されてしまうんですね。

 

本来ある洋服それぞれの存在意義や由来も、どんどん「○○っぽければOK」という風潮に汚されているように思います。

 

中綿にダウンを1%でも使っていれば、ダウンジャケットを名乗れてしまう。

ビールと発泡酒は麦芽の使用率によって種類が分けられていますが、洋服の世界においてはそういった線引きがなく、どこからが”ダウンジャケット”なのかはかなり曖昧。

 

それゆえ「ダウンジャケットだから暖かいぜ」と思っていたのに、実際には全く暖かくないものを掴んでしまう・・・なんて危険も潜んでいる訳です。

 

そんな悲劇を避け、本当に暖かいダウンジャケットを選ぶための個人的な基準としてぼくは、中綿にダウンを80%以上使っていることを目安にしています。

60%だから、70%だから暖かくないという訳ではありませんが、いわゆる”保温性最強”なアウトドアブランドが販売するダウンジャケットのダウン使用率が、主に80%前後なことに由来します。

 

それくらいのダウン使用率と、風を通しにくい生地使い。「アウトドアブランドのダウンジャケットが暖かい」と言われる具体的な理由は、そのふたつです。

元々は気温の低い山で着るための洋服なので、そこでも耐えられるだけの保温性は必要ですもんね。

 

中綿にダウンを100%使っているダウンジャケットをぼくは見たことがありません。

理由としては、簡単に言えば中綿にダウンだけを使ってしまうと、すぐにぺったんこになってしまうからです。

 

中綿がぺったんこになってしまうと、空気を含む隙間がなく保温性が著しく低下する。

それを防ぐために、バネのような役割をするフェザーをいくらか配合することで、ダウンが常にふかふかな状態を保てるようにしているんです。

ダウンを80%使用している中綿なら、残りの20%はフェザー。

ダウンが90%なら、残り10%がフェザー。品質表記タグを見てみると、そうなっていることが多いはず。

 

各部に”風を通しにくい工夫”が施されていることが重要

最初にも書いたように、ダウンジャケットに関して言えば、いくらダウンの配合率が高くても表面の生地が風を通しやすければ何の意味もありません。

風を通さない。冬を暖かく過ごす上で、これはとても重要なキーワードになってきます。

 

ぼくが持っているUNIQLOのダウンジャケットなら、首元の高い位置までジップを閉められるハイネック仕様。

 

Pコートは胸元が大きく開いているため風がアウターと体の間に入りやすい。

だから、それを防ぐためにマフラーを使いますよね。

 

ダウンジャケットに関しても、正直ここはマフラーを使えばカバーできる部分ではあります。

ただ、ハイネック仕様な方が親切な作りであることに間違いはありません。

 

他の部分でも、いかに風をアウターの内側に入れないための工夫が施されているか。

ぼくが持っているダウンジャケットでいえば、袖部分にはボタンがふたつ付いています。

きつく留めることで袖口を窄めて風を入りにくくすることができる。

 

ものによっては、袖部分にリブが付いているダウンジャケットもあって。

絶大な人気を誇るCANADA GOOSEのアイテムは、恐らくそれが付いていたはず。

 

裾部分には、身幅を絞って風を入りにくくするドローコードも付属・・・していましたが、プラスチック部分が劣化してベトベトしていたので、今さっき紐ごと切ってしまいました。

UNIQLOのアイテムで、ぼくが3~4年着ている(もっと言うとこれはリサイクルショップにて格安で購入したもの)ことを考えると、仕方のないこと。

 

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本物のダウンジャケットを着て冬を暖かく過ごす

・表面の生地が風を通しにくいもの(ポリエステル、ナイロン等)を選ぶ

・中綿にダウンを80%以上使っている

・各部に風を通しにくい工夫が施されている

 

まとめると、以上がぼくの考える”いいダウンジャケット”を選ぶための選定基準。

これらを全て満たした上で、予算や好みのデザインを考慮することで、それぞれにとっての”最高のダウンジャケット”を手にすることができるのではないか、と思っています。

いよいよやってくる寒い冬。暖かく過ごすため、皆さんが最高のダウンジャケットと出会うための参考に少しでもなれば幸いです。

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いわはし

いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。

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