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経年変化にも期待。Uniqlo Uが放つ生地感・シルエット共に最高峰のチノパンツ

 

重ね着の季節が近くにつれて、どんな服を買おうか?と考えることはもちろん、今年の秋冬は去年よりも、コーディネートにもこだわってみようと思うようになりました。

好きな服を好きなように着る。それも楽しいのですが、100%の純度でそれを行ってしまうと、自分が納得のいくコーディネートを組むことって難しくて。

 

もう大人になったので、そろそろ一点ではなくて全身を見て、バランスを考えながらコーディネートを組んでみよう。

ファッションに正解はない。ただ、ぼくが持っている感覚に合わせて調節していく作業です。

 

単体で好きな服を着ることに、気持ち良さを感じてきた、少しレベルを上げて、全身でそれを感じるには、どうすればいいのか?

考えたとき、まずボトムスを手に入れるべきだと思いました。コーディネートのベースとなってくれるようなボトムスを。

 

欲しかったのは、ベージュのチノパン。理想とするその色味、シルエットに最も近いそれは、意外と身近にありました。

 

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Uniqlo U / ワイドフィットテーパードアンクルチノ

数年前、世界的ファッションデザイナーのクリストフ・ルメールとUNIQLOがコラボしてコレクションを発表しました。

当時大学生だったぼくは当時、クリストフ・ルメールの凄さを詳しくは知らなくて。

サンローランに在籍していたり、エルメスのディレクターに抜擢されたり。華やかな経歴からも、凄腕っぷりは伝わってきます。

 

それから、新宿伊勢丹に並んでいるルメールのブランド、LEMAIREの洋服たちを眺めてみると、感想は”ただ美しい”

シンプルの極みを尽くしたかのようなシルエット。必要最低限のデザインで体現する究極のミニマリズム。

服作りにおける、ひとつの”完成形”を示されたかのような衝撃を受けました。

 

そんなブランドが、UNIQLOとコラボする。以降、今ではUniqlo Uというひとつのラインとして、全国のUNIQLOにその商品が並んでいます。

せっかくなら、Uniqlo Uの全商品が並んでいる店舗に行きたい。ぼくが住んでいる街から近いのは、東京・御徒町か、越谷レイクタウンの店舗でした。

 

日曜日の夕方頃、越谷レイクタウンへ。人は多くて、若いカップルがたくさん。楽しそうにデートしてて羨ましいな、なんて思いながら、お目当てのチノパンを購入しました。

ワイドフィットテーパードアンクルチノ。

UNIQLOの洋服ってiroquoisと同じで、商品名で特徴がパッと分かるのが便利ですよね。

 

その名の通りにワイドシルエットで、テーパード(裾へ向かうにつれて細くなっている)で、アンクル丈のチノパン。

いちばん引っかかっていたのは、アンクル丈であるということ。穿くと一体、どんな雰囲気になるんだろう?

そう思っていたところ、このチノパンをレビューされている素敵なブログ記事を読み、かなり好みの雰囲気だったので、それからすぐにお店へ足を運びました。

 

最後に気になるのは生地感。これを自分の目で確かめてみたい。そうなったらもう、お店に行くしかないだろう。

結果、かなり好みの雰囲気だったので、購入に至ったのでした。

腰にタックこそ入っていないものの、たっぷり生地を使って腰回りを思いっきりワイドにした1本。

足の付け根部分までは、かなり太め。そこから裾へ向かうにつれて、綺麗にテーパードするシルエット。

真ん中に入ったセンタープレスが、土臭い雰囲気のチノパンに上品さをプラスしています。

 

細部まで緻密に計算された、いい意味で”UNIQLOっぽさ”のないチノパン

実物を見て、ぼくが購入を決意したのは、このチノパンにはいい意味で”UNIQLOっぽさ”を感じないからなのでした。

服好きの気持ちを考えて、緻密に計算された様が窺えます。

 

 

例えば、フロント。チノパン、ワークパンツと言えばその名が上がるブランド、Dickies。

そのワークパンツを見てみても、フロントにはボタンではなく、ホックを採用していて。

 

今まで、ぼくはUniqlo Uのアイテムをチェックする中で、格好いいなと思ったものは何着もありました。

それにどうして手を出さなかったかと言うと、ずばり使っているボタンが安っぽかったから。

 

UNIQLOの洋服って、生地感やシルエットは格好良くても、ほとんどの洋服に使われているプラスチックのボタンが、どうしても全体を安っぽく見せてしまう。

Uniqlo Uに限ったことではなく、これはとても勿体ないことだと個人的には思っています。

ここにこだわれば原価が一気に上がるので、仕方のないことかもしれません。ぼくは、欲しいUNIQLOの服があれば、買った後でボタンを付け替えようと思っています。

フロントにホックを使用している。ここまではワークパンツとしてはさほど珍しいことではありません。

購入の決め手となったポイントのひとつとして、バックポケット付近にボタンを採用していないこと。

 

UNIQLOのベーシックラインで販売しているチノパンにも採用されていませんが、そちらはフロントのボタンが目立って。

こちらのチノパンでは、そのどちらも表に現れることがありません。この辺りにも、ルメールのミニマリズムを感じます。

 

経年変化が楽しみな重厚感。破れを気にせずガンガン穿ける

実物を見て、記事を買いている今も穿いていて、ワクワクしています。

それは何より、このチノパンには経年変化を期待することができるから。

 

詰めて織られた、コットン100%のツイル生地。厚めのそれが生み出す重厚感。

ガンガン穿いて、ガンガン洗ってを繰り返すうちに、縫い目にも渋いアタリが生まれてきそう。

今はパリッとしているこの生地が、穿き込んだ先で見せてくれるクタッとした雰囲気と男らしさ。そんなものを楽しみに、長く愛用していきたいと思います。

 

太もも裏における生地の余り具合、クリティカルヒット

ワイドフィットテーパードアンクルチノ。この1本の真骨頂は、何より穿いたときのシルエットにあります。

ぼくはウエストが79cmと82cmの2本を穿き比べ、最終的に79cmのジャストサイズを購入。

 

アンクル丈と聞いていたので、9分丈くらいになるのかと思っていました。

ぼくの足が短いのか、それとも気持ち腰パンで穿いているからなのか、裾丈もかなりジャスト気味。

前から見ると、足の付け根付近に多く取られた生地が目立ちます。

そして、いちばん気に入ったのが横から見たときのシルエット。お尻からひざ裏にかけての、生地の余り具合。

豊富に余ったそれが、裾へ向かうにつれて二等辺三角形を描くこの、ゆるーいシルエットに、完全にやられてしまいました。

 

ぼくが大好きな、この手のシルエットをしたワイドパンツ。以前ご紹介したDulcamaraのデニムパンツも、まさに似た雰囲気を持っています。

 

ワンサイズ上を選ぶかどうかで迷ったのは、そのためでした。

82cmのそれを選んで、大好きなこの部分をもっと遊ばせるか。それとも、穿きやすさとコーディネートの組み立てやすさを優先してジャストサイズを選ぶか。

 

ここで最後の最後まで、本当に悩みました。ワンサイズ上だとベルトは絶対に欠かせないくらい、ダボダボ。少し穿きづらい。

アンクル丈どころか、ワンロールしないと足元に生地がたまってしまう。それらに目を瞑ってでも、大好きな”このゾーン”の美学を貫くか。

 

スニーカーを穿いたときの雰囲気まで確かめた上で、ジャストサイズを選ぶことに。

単純に、ダボダボ&ワイドシルエットが過ぎると穿きづらい、歩きにくいこと。

ジャストサイズを選べば穿き込んだときのシワをはじめとした経年変化がより楽しみなこと。それらを考えてのことでした。

ちなみに、後ろから見るとこんな感じ。気持ち腰パンで穿いているので、サルエルパンツっぽさも感じさせてくれるのがツボ。

 

穿き込んだ後で見せてくれる、くたびれた雰囲気にも期待

Uniqlo Uの全商品ラインナップを実際に見てきましたが、ぼくは個人的に、こちらのチノパンだけは群を抜いて完成度が高いと思いました。

これだけ精巧な作りと、高品質な生地。緻密に計算されたワイドシルエット。それが3,990円(税別)で手に入るなんて、買わないと逆に損な気が。

 

色味も、薄すぎない。そして濃すぎない。

これより薄いと、それこそDickiesのワークパンツに寄ります。やや肌色に近いそれは、穿きこなすのが難しいと思っていて。

 

逆に濃いと、ベージュの域を超えてブラウンに。そこまで行くと、チノパンとしては少し使いにくい色で。

わがままを言えば、もう少し薄い色でもいいかな、と思いましたが、穿き込んだ先で見せてくれる色褪せた雰囲気と、ハリやツヤの増した表情に期待。

 

ブラックと2色買いしようとも思いましたが、実物を見てみると気持ちツヤが強いため、あまり好みではありませんでした。

今回合わせたスニーカー、SUPERSTARでもそうですが、モノって基本的には新品で購入してから一定期間が経過してようやく、ぼく好みの雰囲気を魅せてくれるようになって。

新品が持つあの、ピカピカの雰囲気って何だか苦手なんですよね。

 

必要最低限のミニマルなデザインと、ゆるいシルエット、肉厚な生地感のそれが魅せてくれそうな、経年変化への期待。

そんな理由から購入した、Uniqlo Uのワイドフィットテーパードアンクルチノ。

定価も3,990円以下(税抜)と手を伸ばしやすい上、何よりUNIQLO(一部店舗かもしれません)で手に入れることができるので、ぜひ実物を手に取って、その魅力を感じて欲しい1本です。

 

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チノパンと並んでボトムスの大定番、黒スキニー

ファッションにおいては、色々なスタイルやコーディネートを楽しみたいもの。

それらを楽しむためにも、コーディネートを組むときには基本的に「引き算の考え方」が非常に重要です。

 

どこに主役を持ってきて、どこに脇役を持ってくるのか。

トップスもボトムスも主役級に派手で存在感のあるアイテムを選んで、それらを組み合わせるとなればコーディネートの難易度は一気に上がります。

 

ぼくがコーディネートを組む上で非常に大切にしていることは、トップスとボトムスのどちらかに主役を持ってきたら、どちらかには脇役の役割を持たせること。

特に色々な格好を楽しみたいと思うなら、主役級の存在感を持ったアイテムは断然トップスに採用する方が、圧倒的にコーディネートを組みやすくなるのでおすすめ。

 

逆に言えば、脇役になることの多いボトムスには、名脇役を1~2本だけ持っておけば、それ以上はお金をかける必要がないということです。

どんなコーディネートとも相性がいい、ボトムス界の名脇役は、この記事でもご紹介したようなベージュのチノパン。

チノパン以上にどんなトップスとも相性がいい名脇役が「黒スキニー」なんです。

 

ぼくがおすすめするのは、税込み4,980円で購入できるDcollectionの黒スキニー

安い上、シルエットも綺麗なこの1本さえ持っていれば、季節を問わず色々なトップスと合わせて簡単に様々なコーディネートを楽しむことができちゃいます。

ボトムス界の名脇役、黒スキニーも是非チェックしてみてください。

 

▼トップスにはチノパンと合わせても相性抜群な白シャツがおすすめです。

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いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。