TOWER REPORTS

真冬の暖かアウター絶対王者。防寒性を求めるならN-1デッキジャケットが超おすすめ


去年の終わり頃から古着に興味を持ちはじめ、気付けば今年はほぼ古着しか買っていない、いわたです。

新品の服も素敵ですが、あまりにも綺麗な服を着ることには少し抵抗がありまして。

 

薄い顔のぼくが綺麗な服を着ると、何の味気もないコーディネートが完成するのです。

ダシを取らずに作った味噌汁のように何かが物足りないファッション。それはそれは退屈だから。

 

もうひとつ、新品の服を買うと大切にしすぎるがゆえ、ほとんど着ないままクローゼットに眠らせるだけになってしまうのです。

せっかく10万円も出して買ったコートも、大切にしすぎているせいで5回ほどしか着ていません。

袖を通されないのではもはや洋服としての意味をなしていない。そろそろ手放して他の服を買うための資金に回そうと思います。

 

スポンサーリンク

リサイクルショップにてN-1デッキジャケットを購入しました

そんな理由から最近はブランド古着、もしくはレギュラーの古着にしか手を出していないぼく。

昨日、友達の運転でふらっと寄ったリサイクルショップにて、これからやってくる冬の強力な味方を手に入れました。

それがこのN-1。またの名をデッキジャケットです。

なんでまた突然N-1を・・・と自分でも思いましたが、学生の頃はこのジャケットに憧れがありまして。

今から3年ほど前、20歳だった頃のお話です。

 

確固たる世界観を持ったアルバイト先の社員さん

それはぼくがまだ大学生で、ブランド古着屋にてアルバイトをしていた頃のこと。

できたばかりのお店だったそこには、店長を含め社員さんが2人配属されていました。

 

他のスタッフはパートさんとアルバイト。

総勢20人ほどでしょうか・・・そこにいる皆さんは全員例外なくおしゃれで、洋服が大好きで。

 

面白いくらいに好みな洋服の系統はバラバラでした。店長はヴィンテージとハイブランドをさらっと合わせて着こなす、超ハイセンスの持ち主。

ゴリゴリのアメカジで全身を固めたカッコいい先輩もいて。

大二病(オールブラックが至高)真っ盛りだったぼくは全身をハイブランドで固めて。COMME des GARCONSやLIMI feuを好んで着ていました。

 

それぞれが、それぞれの偏愛っぷりをさらけ出していた個性の強いお店。そこでぼくはある社員さんのファッションに衝撃を受けたのです。

50年代のアメリカを彷彿とさせるようなザ・ルードなコーディネート。

 

しかもその世界観は毎日お会いしたところで絶対にブレることがなく。

夏でもTシャツを着ている姿は1度も見たことがなく、必ず襟付きのシャツ。

 

スラックスか濃い色のジーンズに、足元はREGALのサドルシューズもしくはごつめのブーツ。

強固で揺るぎないこだわりを持つ独自の世界観に、気付けばぼくは憧れを抱いていました。こんな格好をしてみたい、と。

 

たまに「サドルシューズは足が疲れるから」という理由でニューバランスを履かれている日もありましたが、いい意味で似合わない。

”どんな服装にも合わせやすい”が謳い文句のスニーカーでさえ、その絶対的な世界観からは置いてけぼりをくらっていたのです。

 

いつか絶対に着たかったオリーブ色のデッキジャケット

そんなぼくにとって憧れの社員さんが、冬になるとかなりの頻度で着ていたオリーブ色のデッキジャケット。

通年を通して変わらない襟付きシャツとベストの組み合わせ、スラックスとサドルシューズの渋いコンビ。

 

お店を閉めればさらっとデッキジャケットを着て、イヤホンで音楽を聞きながら速そうなロードバイクに跨って家路につく。

その社員さんは会社の都合で異動してしまったので、一緒に仕事をさせて頂いた期間は1年もなかったはず。

中でもアウターが必要な時期はほんの数ヶ月だったのに、オリーブ色のデッキジャケットはとても印象に残っていて。

 

「学生の頃にバイトしていたお店で買ったんだよ。安かったんだ、8,000円くらいで」

そう言って羽織るオリーブ色のデッキジャケットが、ぼくの目にはどんなヴィンテージのそれよりも格好よく映りました。

その頃から思っていた。いつかオリーブ色のデッキジャケットが似合う男になりたい。

 

スポンサーリンク

今年の冬はオリーブ色のデッキジャケットに任せてみる

友達と遊んだ帰り、ふと入ったリサイクルショップで見つけたオリーブ色のデッキジャケット。

状態は良くて、もちろんレプリカで、なんなら中国製で、買った値段は6,000円。

それでもジップはTALONで、袖にリブもしっかりあって。
Buzz Rickson’sの、定価は4万円くらいするシロモノだと思っていたけれど、よく調べてみると無名ブランドのもので。

まだまだ洋服を見る目がないなと思ったものの、作りはしっかりしていて真冬でも暖かいことは間違いなくて。

ようやく手に入れたオリーブ色のデッキジャケット。

憧れの社員さんに近づけたかは分からないけれど、今年の冬はこの1着に任せてみようと思っています。

 

※追記

このデッキジャケットの正体が判明しました。京都にあるミリタリー専門店監修のもと、YMCLKYというブランドが販売しているもの。

ぼくがリサイクルショップにて中古で購入したのは2017年の9月。それから今(2018年の3月)に至るまで、気温が低く凍えそうな時期にも活躍してくれました。

 

ヒートテック+シャツ+カーディガンorスウェット。その上にこの1着を羽織れば、それだけで真冬でも暖かくて。

ぼくはヘビーアウターを何着か持っていますが、冬シーズンに最も活躍したアウターとしてMVPを贈呈します。

 

そこまでヘビロテしておきながら、なぜブランドを特定できなかったかというと、ほとんどの洋服についている内タグがこの1着には付いていないからなのでした。

 

サイズや品質を表記した、洋服の内側左下に取り付けてある内タグ。それがYMCLKYのデッキジャケットには付いていなくて。

というのも恐らく、ブランドが”ヴィンテージだと何万円もするものを安く買えるようにしたい”と考え、そこに忠実な服作りをしているからなのでしょう。

 

記事内でもご紹介したように、ジップにはTALONを採用するというこだわりっぷり。

ヴィンテージのデッキジャケットが持つ雰囲気に出来るだけ近付けるためにも、内タグの存在は邪魔だったのでしょう。

きっとそういうことなんだろうと、ぼくは考えています。

 

クオリティーも、5~6万円で販売されているレプリカブランドのデッキジャケットと比べて全く遜色がない。

それでいて新品での販売価格は12,000円という圧倒的なまでの安さ。

えげつない保温性を誇るこのデッキジャケット。加えてアイテム自体がそもそも人と被りにくいので、真冬のヘビーアウターとして、かなりおすすめです。

The following two tabs change content below.

いわはし

もうすぐ30歳になるので、うかうかしていられません。