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いわタワー

服マニア学生ブロガーが洋服に関するあれこれを独特の切り口から記事にしてお届けするファッション系ブログ

ファッションにおけるヴィンテージの定義が曖昧すぎて詐欺レベル

ファッション
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ファッションの世界って色々と曖昧です。

 

「ヴィンテージ」の定義が曖昧

以前公開した記事を書きながら感じたことが一つありました。

それは、そもそもファッションにおける「ヴィンテージ」の定義って何だろうということ。

 

www.iwata09.com

 

 これまで2年も古着屋で働いて数々のブランド服や古着を査定してきましたが、「ヴィンテージ」とレギュラー(一般的な古着)の違いはイマイチ理解できていないままです。

 

僕自身、見た目で「なんとなく」判断はできていますが、その定義の曖昧さにふと疑問を感じたので改めて調べてみることに。

 

そもそも「ヴィンテージ」って何?

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ヴィンテージと呼ばれるには、それなりの歳月が必要となる。大まかに言えば、30年間程度は経ているイメージ。つまり、現時点でヴィンテージという名前に値するのは、1970年代以前に発売された品ということ。やがて80年代以降の品もヴィンテージになっていくが、現時点ではまだ新しい感じがする。

引用:http://www.fashionsnap.com/inside/vintage-used/ 

 

いくつかの信ぴょう性のあるファッションサイトに表示されている「ヴィンテージ」の定義はどれも上記のようなものでした。

 

要するにこれらのサイトが言いたいことは「ヴィンテージといえば製造から30年程度は経ているイメージだけど、80年代の服はまだ新しい感じがするんだよねー」

 

なるほど。…その定義、曖昧すぎませんか?

 

「ヴィンテージ」という言葉自体はもともとワインに使われるブドウの収穫年を指す言葉ということは知っていましたが、それが定義はブレブレのままファッションの世界でも歴史ある服を指す言葉として使われるようになったんですね。

 

ヴィンテージ=希少価値が高い=販売価格も高い

上記の定義によれば「ヴィンテージ」の服は製造からある程度の時間が経った古い服なので、状態もよく販売できるレベルのものは数に限りがあり、探してもあまり見つからない希少価値の高い服と考えられます。

 

希少価値が高いゆえに当然販売価格もレギュラーの古着よりも高く付けられます。

めちゃめちゃボロボロのスウェットでも「ヴィンテージ」だと数万円することは珍しくありません。

 

この曖昧な定義の上にどうして高い販売価格が付いて、それでも成り立っているんだろう。

 

お父さんが10代の頃に着てた服だって「ヴィンテージ」

古着屋で高いお金を払って「ヴィンテージ」の服を買う人がいますけど、それってどうもしっくりこないんです。

 

「ヴィンテージ」は希少価値が高いといえど、製造から30年程度が経っていればそれに値するんだから言ってしまえば僕のお父さんが10代の頃に着ていた何ともない服だって「ヴィンテージ」ってことですよね。

 

 

それに高いお金を払うって、希少価値を付けるって、何とも不思議な話じゃありませんか?その定義には「ただしアメリカで製造された服に限る」とはない訳ですし。

 

70年代の服は「ヴィンテージ」扱いされないことも

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これは古着屋さんに足を運んでみたり、僕自身が働いているお店で査定をしていても多々あることなんですが、製造から40年が経過している1970年代の服でも「ヴィンテージ」ではなくレギュラーの古着として扱われることがあるんです。

 

それはなぜなのかを聞いてみても「70年代の服は基本的に価値がそこまで高くないんです」との回答が。ここまでくると曖昧すぎて何が何だかわからなくなってきます。

 

同じ70年代の服でも「ヴィンテージ」とそうでない服の存在。けれど定義上は「ヴィンテージ」なのだから、70年代の服=「ヴィンテージ」として販売をしている古着屋も存在します。

 

それはもちろん「ヴィンテージ」と呼ばれる服の方がそれだけで更に古めかしい雰囲気すら漂うので、そう呼んだ方が高く売れることに間違いありません。ここまでくると詐欺レベルな気がしてきます。

 

「ヴィンテージ」は曖昧な定義の上に価値を見出す

まとめると「ヴィンテージ」の服はなんとも曖昧に定義され、その曖昧な定義の上に価値が付いて成り立っているということになります。

 

 この辺りが明確になれば古着屋は困ってしまうので曖昧なままの方が得をしているのかもしれませんね。何とも不思議な世界です。