未だ内戦の続く国、コンゴに住む人々が、洋服に込めた平和への願い

先日、東京駅からすぐのデパート、大丸にて開催されていたサプール写真展に足を運んできました。

開催期間は10月の10日までと、この記事を書いている今は残念ながら終了してしまっていますが・・・。

 

知り合いのブロガーさんにお誘い頂き、ぼくは初めてサプールという集団の存在を知り。

行くまでの期間で少しの予習をし、目にした彼らの写真からは、とても深いファッションへの愛と平和への願いを感じました。

遥か遠く離れた国では洋服が国の平和を保ち、人々に希望を与える役割を果たしているとは。

 

スポンサーリンク

”サプール”とは何なのか?

本題に入る前に、サプールについての簡単な説明を少しだけさせてください。

サプールとはアフリカの国、コンゴにて90年以上も続く文化を指します。

お気に入りの一張羅を身にまとって、街中をサーカスのようにポーズを取りながら華麗に歩く人たちの総称。

ぼくはてっきり一個人の固有名詞を指しているのかと思っていましたが、それはどうやら違ったみたいで。

 

世界最貧国のひとつと言われながらも、サプールの一員となっている人々は自身の月収を何倍も上回るハイブランドのスーツを好んで身にまといます。

じゃあ、どうしてそこまでお金をかけて高い洋服を買い続けるのか?

そこには国の平和が、そして人々が前向きに生き続けるための答えが隠されていました。

 

「服が汚れるから戦わない」サプールの人々は平和主義

誰だって高級な服を手に入れたら長く、そして大切に着続けたいものですよね。

世界最貧国のひとつであり、お給料の低いコンゴに住むサプールの人々にとってはその思いもより一層強いはずで。

 

「高いお金を払って手に入れた服が汚れることは絶対に避けたいから、戦わない」

今もなお内戦の続くコンゴの国で、サプールの一員としてファッションを楽しみながら生きている人たちにはこのような想いが常にあるそうです。

何ともシンプルな理由だけれど、彼らにとってはそれが全て。

ファッションが国に平和を与えるきっかけになるなんて、なんと素晴らしいことなのでしょうか・・・。清々しくてカッコいい。

 

憧れのサプールになるため、人々は希望を持って働く

サプールの文化が国にもたらした影響はそれだけではありません。

華やかな洋服を身にまとい、人々の注目を集めるサプールは街のちょっとしたスターのようなもの。

その姿に憧れた人々もまたサプールの一員になりたいと願い、憧れを抱きます。

 

となれば、高い洋服を買うために必要なのはお金。

コンゴの人々はサプールの一員になることを目指して、日々一生懸命に働いているそうです。

 

働けど働けど少しのお給料しか貰えないコンゴにおいて、誰もが労働意欲を失いかけていた中。

華やかな服を着てサプールの一員になるという夢を抱いた人々にとって、それは前向きな気持ちで働くためのきっかけになるんだとか。

彼らの中で人気のブランドはいくつかあり、日本発の有名ブランドも。

 

そのひとつが、ヨウジヤマモトです。日本のブランドが海外の人々にも愛されているというのは、同じ日本人として嬉しいことですね。

音楽やアートと同じように、洋服も言語の壁や国境を超えて世界中の人々とその魅力を共有できる。

仮にぼくが現地へ足を運んだとして、初対面でも、言葉を必要とせずとも好みを共有できるというのは、とっても嬉しい。

 

スポンサーリンク

日本人はみんな、贅沢病患者?

世界最貧国のひとつであり、未だに内戦の続くコンゴ。

そこに住むサプールの皆さんは厳しい労働状況と戦い、大好きな洋服を手に入れることに希望を抱きながら生活しています。

今回、サプール写真展に足を運んでみてぼくは、自分が日頃感じている悩みは大変なものに思えるけれど、実は本当に贅沢なものなんだな・・・と痛感。

人である以上、悩み事のひとつやふたつがあるのは当たり前なのかもしれません。

 

それでもお給料が低い中、大好きな洋服を買うために働き、それを通じて平和を願っている人たちが少し離れた場所にはたくさんいることを知って。

平和で安全な日本に生まれて、そこそこおしゃれな服だって安く簡単に手に入ってしまう生活の中。

当たり前すぎて忘れてしまっているけれど、だからこそ、そんな当たり前に改めて感謝すべきなのではないでしょうか。

 

豊かな国に暮らしていると、本当はとてもありがたいことにも慣れて、いつか当たり前になっていく。

人間である以上、今いる環境に”慣れて”しまうのは仕方のないことです。

それがどれだけ贅沢なものであるかを、抱えている悩みがどれだけ贅沢なものなのかを、時々こういった機会を通じて再認識した方がきっといいのでしょう。

慣れというものは、良くも悪くも恐ろしいものですね・・・。日本人の多くはきっと、贅沢病の患者です。

サプール写真展はそんな、毎日に潜む当たり前を客観視することができる、とてもいい機会でした。

The following two tabs change content below.
いわた (岩橋康太)

いわた (岩橋康太)

プロブロガーとして生きています。就活中、40社受けて内定がゼロだったことをきっかけに新卒で独立した23歳。コーディネートよりも作りを愛でるタイプの洋服オタクです。
詳しいプロフィールはこちら
いわたのTwitterをフォローする
お問い合わせはこちら

もう1記事読んでいきませんか?

いわたが着なくなった服と想い、ネットで売ってます

オンライン通販サイト「iwatashop」では、いわたが着なくなった服を販売中。

商品は随時追加しています。