GINZA SIXへ足を運んで、そこは時代の写し鏡のような商業施設だと感じた話

少し前に足を運んできました。話題の商業施設、GINZA SIXに。

ぼくは少し前から東京事変にハマっていることもあり、館内で流れているトータス松本と椎名林檎の映像に釘付け。

椎名林檎って歳を重ねるほど綺麗になってません?美しすぎる。

 

オープンからまだ時間が経っていなかったこともあり、銀座周辺はなかなか賑わっていました。

アイコニックな草間彌生のインスタレーションはもちろん、中へ入ってみれば感じることがたくさん。

その中でもぼくが特に面白いと感じたのは、今の時代に蔓延している人々の”高級志向”な風潮に関して。

GINZA SIXへ足を運んで、館内の雰囲気や並んだお店を見て。

そして歩いているお客さんを見て、そんな今の時代の雰囲気を全身で感じ取ってきました。

GINZA SIXは今の世の中を象徴する、人々の”高級志向”な傾向をそのまま映し出している。

これがとっても面白かったので、今日はそんなGINZA SIXから滲み出る世の中の”高級志向”な風潮に関して。

その背景と特徴をぼくなりの視点からまとめておきたいと思います。

 

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2017年、人々はどうして”高級志向”になったのか?

今の時代を象徴する”高級志向”というキーワード。

ただ安いだけのモノより、少し値は張ってもいいモノを手に入れようとする傾向にあることを指します。

じゃあ、人々がそんな高級志向へ向かっていくのはどうしてなのか?

特別景気がいいワケじゃないし、むしろ悪い。それなのにどうしてなのか。

 

色々と理由はありますが、ぼくはそれを”みんなが安かろう悪かろうなモノに飽きたから”だと思っています。

2~3年前まで、世の中の人々はモノを買うときに質より安さを第一に優先していました。

モノを買うなら何でもそう。

牛丼チェーン各社が値下げ競争を頻繁に行ったり、ファストファッションのブランドが流行ったり。

それらの出来事が、モノを買うにしても食べるにしても人々が質より安さを求める風潮にあったことを表しています。

 

しかし一転、2017年の今、世の中の人々はそんな思考の逆をいく。

それがいわゆる高級志向。景気が大幅によくなったワケでもないのに、どうして人は高級志向を目指すのか?

 

いくら安いモノをたくさん食べたって着たって、身体は満たされても心は満たされないことに気が付いた。

売れた本の傾向を見てもわかる通り、今は人々があまりモノを所有せず身軽に生きていきたいと感じています。

それはシェアリングエコノミーの流行として目に見える形で表れている。

家は賃貸、車はレンタカー、モノを持たない暮らしを実践するミニマリストに注目が集まりました。

 

生活に必要のない、余計なモノは欲しくない。

モノを持つなら安いモノをたくさんではなく、少し高くても長く使えるいいモノを少数精鋭で持っていたい。

時代の流れとして、多くの人がそうやって考えるようになったのではないでしょうか。

 

安物買いの銭失いを辞めただけなので、出ていくお金の額は同じかもしれません。

一回あたりにモノを買う金額は跳ね上がったけれど、買い物をする回数は減ったのでプラマイゼロな印象です。

今、高級志向が流行っているのは、数年前に時代を風靡した”激安ブーム”の反動なのでしょう。

 

出店しているファッションブランドと”高級志向”の相性が◎

いち服好きとして、GINZA SIXへ行ってもやはり飲食店や本屋よりも服屋に目がいきます。

ここにはどんなブランドが出店しているんだろう?

そう思い覗くと、これが高級志向な時代のニーズと抜群にマッチしていて面白い。

割合としてはインポート(海外)ブランドとドメスティック(国内)ブランドが半々くらい。

 

GINZA SIXのターゲットはどうやら”本質を極めた大人たち”だそう。

その狙い、出店しているファッションブランドの顔ぶれを見ればハッキリ伝わってきます。

ぼくは基本的にインポートブランドがあまり好きじゃありません。

当たり前ですが海外から輸入するので現地で買うよりも値段が高い。

 

仕方ないけれど質に対して値段設定が高いので、インポートブランドの服ってけっこうな贅沢品だと思ってます。

もちろんデザインが気に入って買う分にはいいと思うんですけどね。

ただ、服としての実用性を考えるとやや贅沢品だというだけで。

 

もう一度、今の時代を表す”高級志向”という言葉の意味を振り返ってみましょう。

高級志向とは、人々がただ安いだけのモノじゃなく、少し値は張っても長く使えるいいモノを求める風潮のこと。

インポートブランドは基本的に贅沢品ですが、GINZA SIXに出店しているそれら”高級志向”な人々のニーズから逸れていない。

そのどれもが世界的に名を馳せる実力派ブランドで、”ただ高いだけ”の服を作ることは決してしないような顔ぶれ。

世間的な流行よりも、わが道を信じて職人的な服作りをするブランドがほとんどなんですよ。

強いて言うならドメスティックブランドに比べて輸入税の分だけ贅沢品ですが、それ以外のムダがありません。

 

そして「ニーズをわかってるな」と感じたのが、出店しているドメスティックブランドの堅実な顔ぶれを見て。

そのどれもが”少し値は張っても、その分長く着れる服”を作り続けるブランドたちでした。

流行に流されることなく、洒落っ気だけを効かせすぎて、何年経っても”あの服は今”になることはありません。

 

面白かったのは、GINZA SIXにはYohji Yamamotoではなく、同社の若者向けラインであるGround Yが出店していたこと。

Yohji Yamamotoは洒落っ気の効いた、おしゃれになれるけれど長い間着るには少し不向きなブランド。

その時々の最先端をゆくデザインを提案するため、極端な話をすれば質や実用性にはそこまで長けていません。

 

一方でヨウジ社が展開するGround Yは、本ラインのYohji Yamamotoに比べて堅実な服作りをしているのが特徴的。

Yohji Yamamotoの服に比べても長く着るには向いている洋服を展開しています。

ヨウジ社がGround Yを出店したのは、”高級志向”なニーズに応えるにはその選択が正しいと判断したからなのでしょうか。

 

余談ですが銀座にはもうひとつ、服好きなら誰もが知る巨大なストアが存在します。

それがDOVER STREET MARKET。

日本を代表するブランド、COMME des GARCONSのデザイナーである川久保玲が手掛けるコンセプトストアです。

こちらには流行の最先端をゆくブランドが揃っていて、長く着れるというよりも”ひと時”を輝くためのファッションを発信しています。

 

高級志向のニーズに応えたGINZA SIXとは正反対のスタイルを貫く職人気質なストア。

GINZA SIXへ行ったその足でDOVER STREET MARKETへ足を運ぶと、正反対さを感じて面白いはずですよ。

 

洋服が売れないのは、人々が何よりライフスタイルを重視する時代だから

GINZA SIXが力を入れているのはファッションよりもライフスタイル面。

館内を見渡して、ぼくはそんな感想を抱きました。

 

GINZA SIX内にある蔦屋書店へ足を運べば、そこにはライフスタイル系の雑誌がずらり。

多くの人にとって理想的なライフスタイルを提案する雑誌が所狭しと並んでいる。

このジャンルだけでこれだけ雑誌の種類があるのかと驚きました。

その光景を見て感じたのは、たくさんお金を稼ぐより、自分にとってな幸せライフスタイルを実現したいと考える人が増えたという事実。

 

ひと昔前の”お金を稼いでこそ幸せ”という、幸せな人生を送るための答えはそれひとつだと思われていた時代は終わった。

それぞれが、それぞれにとっての理想的かつ幸せなライフスタイルのビジョンを持っている。

人が幸せに生きるための答えは、生きている人の数だけある時代になりました。

 

もちろんファッションもライフスタイルを豊かにするものではあるけれど、それは手段のひとつに過ぎない。

楽しみたい人は楽しめばいいし、おしゃれをしなくちゃ不幸せというワケではありません。

 

洋服が売れない時代なのは、”豊かな生活を送るにはおしゃれをしなくちゃいけない”という考えが薄れたからだろう。

それを考えると、やっぱりGINZA SIXに出店しているドメスティックブランドは”高級志向”のニーズを的確に押さえています。

多くは持たないけれど、買うなら最高の1着を。

そんな”高級志向”な人々のニーズと徹底的に向き合って、それにばっちり応えられるようなブランドが勢揃いしていました。

 

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GINZA SIXは時代のニーズを完璧に反映した商業施設

GINZA SIXへ足を運ぶと、そこは今の人々のニーズを完璧なまでに反映した時代の写し鏡のような商業施設でした。

他の商業施設と違って、どちらかというと”流行を提案”するよりも”流行を映し出している”のが特徴的。

消費者の先に立ってライフスタイルを提案するのではなく、消費者と共にある等身大の商業施設という印象。

銀座という、わりと前衛的な場所にあるにも関わらずこのスタイルで存在するのが面白いですね。

 

今は時代の流れとして”高級志向”が特徴的だけれど、それもこの先いつ終わるかなんて誰にもわかりません。

そのときにGINZA SIXは、消費者と共にどうやって変化していくのか?

今からそれがとっても楽しみです。

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いわた (岩橋康太)

いわた (岩橋康太)

プロブロガーとして生きています。就活中、40社受けて内定がゼロだったことをきっかけに新卒で独立した23歳。コーディネートよりも作りを愛でるタイプの洋服オタクです。
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