格好つけることが格好悪いと思う次元にまで捻くれてしまった

洋服を着るのは、格好をつけるため。簡単に言ってしまえば、理由はそんなものだと思います。
ぼくも最初はそうでした。高校生くらいの頃、初めて彼女ができたりしたときは、とにかく少しでも格好よく見られたくて。
 
それでも、ある日気付いてしまいました。
ぼくは、雑誌に載っているような読者モデルを目指すこと、憧れて同じことをすることは、生まれ持ったキャラクター的に不可能なんじゃないか?
目指しても辿り着けないから、元から自分が持っている別の戦い方を見つけて、それを磨いていった方がいい。また、個性にもできるかもしれない。
格好良さで勝負する土俵からは抜けた方がいい、と思ったんです。
 
大学を卒業した辺りからぼくは、そのことを強烈に意識するようになって。
昔から音楽やファッション雑誌を、写真を見るよりもずっと文章を読むことが好きだったぼくは、言葉が持つ力、人に変化や行動のきっかけ、影響を与えるその力は偉大なものだと思っていて。
気付けば、ぼくは大好きな音楽にもメッセージを求めていたように、ファッションにも強いそれを求めるようになりました。
強いメッセージ性を持った服を受け取る。自分も着て、込められた意味を発信する。
 
”格好いい”の土俵で戦おうとしていたときのぼくは、英字の入ったTシャツを着ることは一切ありませんでした。
下手に文字の入ったTシャツを、自分でも意味を知らないまま着るのは恥ずかしい。そう思っていたから。
 
今でこそ違う思想を持ってファッションを楽しんでいるぼく。お気に入りの洋服は、ぼくに自信を与える鎧になる。武装する。
また強いメッセージ性を持って、ファッションを通じて自分の思想を発信し続けたい。こう思っていて。
 
格好良さで戦う土俵に上がれない。そこから来る嫉妬なのかもしれません。歪んだ感情が、ぼくの中には徐々に生まれてきます。
もう、格好つけようとするその姿勢が、格好悪いな、って。
 
おしゃれな服を着て格好をつけて、女子にモテようとする。でも、外から見る分にはみんな、その気持ちは隠します。
それそれ。その、”しっかり格好つけてきたけど自然体な俺”を装っているその姿勢がもう、格好悪いわって。
 
自分で書いておきながら思いますが、めちゃくちゃに捻くれています。
ああ、はいはい、その感じですね。やっぱり自分をよく見せたいんだよね。
 

でも見てよ、俺は胸元に大きく「自動車潤滑」ってプリントされたTシャツを着て、今日もマックでこの記事を書いてる。
ここまで来たらもう、一周回って全く格好をつける気がない俺の方が、もはや自然体でいいんじゃないの?なんちゃって。
 
このTシャツを着ている意味もメッセージ性も、本当はぼくの中にはしっかりあって、決して奇をてらって、注目を集めるためだけに着ている訳じゃない。
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それでも、ただ街でこのTシャツを着ているぼくを見かけただけの人には、その意味なんて到底分からないでしょう。
むしろ、”変なTシャツを着て目立ちたいだけの人”に見えるでしょう。
それでいいんです。そう思ってこちらに視線を向けているあなたのことを、「あいつヤバいな」って目でぼくを見ているあなたのことを、ぼくもまた「ああ、やってるな」と思いながら見ているから。
 
こんなんだから、一生モテないんですよね。
女性も恐らく男性心理を、裏の裏の裏まで覗き込んで深掘りしながら考えてはいないだろうから、素直に格好をつけた方が絶対にモテるはずなんですけどね。
いつからこんなに捻くれてしまったのか。

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いわた

いわた

1994年生まれの24歳。大学在学中にブログを始め、卒業後はブロガーとして独立。主にファッション系の記事を書いています。
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